オープンウォーターコースでは窒素が体に及ぼす影響を学びました。
ダイビング界において、窒素の影響による危険性は非常に少なくなっております。
最近のレクリエーショナルダイビングにおいて、その窒素を酸素に置き換えることにより、潜水時間を長くする研究がされ、注目されております。エンリッチとは「富ませる、豊富にする」などの意味があり、ここでエンリッチドエアーとは
酸素を豊富(窒素より酸素の割合を)にすることを意味しています。
ナイトロックスとは窒素と酸素の混合ガスのことです。酸素濃度が空気の21%よりも高い混合ガスを エンリッチドエアーナイトロックス(Enriched Air Nitrox)とよび、単にナイトロックスとも呼ばれます。 このナイトロックスを用いることで長い潜水時間と短い水面休息のダイビングを可能とします。 下記の表はそれぞれの酸素濃度における深さと減圧停止不要限界時間(NDL)の関係を示しています。
深さ | 一般の空気 | EANX 32% | EANX 36% |
18メートル | 56分 | 95分 | 125分 |
22メートル | 37分 | 60分 | 70分 |
いかがでしょうか?ナイトロックスはより長く水中世界を楽しみたい方、じっくりと水中生物の観察や、水中写真を撮りたいダイバーの方にオススメのコースです。また、エンリッチドエアー用のダイブテーブルの使用方法なども身に付きますので、減圧理論に興味のあるダイバーにもオススメです。
当店でのPADIナイトロックスコースでは酸素濃度の分析はもちろんのこと、通常のエアーの充填設備から、エンリッチドエアーの生成過程をガスブレンダーとの交流を通し、実際に目で見ていただくことも講習内容に含めより一層コース内容が充実、理解が深まる様にアレンジしています。
受講資格 | オープンウォーターダイバー以上の資格 |
受講料金 | 5,800Baht |
講習ダイブ数 | 2本 |
取得日数 | 1日 |
学習方法 | オンライン学習 ※自宅で事前学習可 |
コース終了後 | エンリッチドエアーダイバーとして認定を受け、最大40%までのナイトロックスという特殊な気体を使用したダイビングを計画、エアーの分析、実施、記録することが可能となり、通常のエアーよりも減圧不要限界を延長し、水中写真や水中生物観察などがじっくりとできるようになります。 |
※SSIスペシャリティコースはダイビングツアー中のみの開催となり、参加されるお客様は別途弊社手配の日帰りダイビングツアーにごお申し込みいただく必要があります。
当店ではナイトロックスエアーを使用したファンダイビングも行っております。他のコースも同様ですが、より多くの経験を得ていただくために、コースで得た知識を実際へ応用していただくため、ファンダイビングでナイトロックスを使用していただくことをお勧めしております。
深めに深度をとる午前の1本目のみナイトロックス、2本目を通常のエアーという組み合わせも可能です。
詳しくは担当のインストラクターにご相談ください。